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この物語はヨーロッパのある国のお話で、全てフィクションであります。
「ある国」ではお話が語りにくいので、仮にその国の名前を「ドイツ」としましょう。
(たまたま、「ドイツ」なだけで、現実のヨーロッパにある「ドイツ連邦共和国」とは全く関係ありませんので、そこんとこよろしくで)


ドイツは音楽が盛んな国でした。
また音楽に欠かせない、楽器づくりでも伝統ある国です。

あるとき、ドイツの教育文化省が中心となって、世界最高の次世代スーパー鍵盤楽器を開発するプロジェクトを始めることになりました。

「ドイツから最高の音楽を生むためには、他のどこの国にもない最高の楽器をドイツの音楽家たちに使わせなければならない。」

この提案はドイツの国会議員たちの賛同を得て承認されました。

そして、「音楽研究所」という独立行政法人が中心となって、ドイツ中を代表する楽器工房何社かから、プロジェクトへの提案が集められました。

鍵盤楽器には、ピアノのような打弦方式によるもの、オルガン、そして電子的に波形を合成する電子楽器と音源方式が何種類か考えられます。
「音楽研究所」を中心に今回開発する楽器は、2種類の音源をハイブリッドに組み合わせたモノに決められました。簡単に言うと、グランドピアノとシンセサイザーを一台に合体したような楽器です。

本当は、シンセサイザーで大抵の楽器音を作ることは出来るのですが、ドイツではグランドピアノにこだわる人もまだ多く、また、音楽研究所は昔からグランドピアノメーカーのN社とは色々関係が深かったので、今回の楽器の音源の為に新しいピアノをN社に発注してあげたかったのです。

総予算1000万円の半分ほどが消化されたころ、ピアノ部分の開発をしていたN社の経営が苦しくなってこのプロジェクトから降りると言ってきました。最近では日本製や韓国製だけでなく中国製のピアノも品質・価格ともに良くなってきていて、ドイツのピアノメーカーは苦しくなっていたのです。
結局、N社はこのプロジェクトから降りてしまいました。

音楽研究所の人は教育文化省のお役人と相談して、N社抜きで、シンセサイザーメーカーのF社だけで残りのプロジェクトを続けることにしました。N社が途中まで開発していた新しいピアノの弦やフレームは倉庫に仕舞われました。まあ、元々、シンセサイザー音源で全ての鍵盤楽器の音を出すというのが世界的にも主流になっていましたし、ピアノ音源は、余程特殊な場合以外は、いらなかったのです。(それに普通のピアノだったらドイツ中に何台もありますから、使いたい人はそれを使えば良いわけで。。。。)

音楽研究所の人は、来年の予算250万円を申請しました。
ところが、その年、ドイツは政権交代があって、J民党からM主党にかわったばかりでした。
M主党は「事業仕分け」というのを始めました。音楽研究所の「スーパー鍵盤楽器プロジェクト」も事業仕分けの対象になりました。

元々、国会で承認されているプロジェクトですし、教育文化省のお役人も音楽研究所の人も「大丈夫だろう」と思っていました。

事業仕分けの当日、「当初のハイブリッドタイプを諦めて、構成を変えるのに、当初の性能が実現できるのですか?」「一度立ち止まって、見直したほうが良いのでは」等と素人の仕訳け人に言いがかりをつけられました。きっと影で財務省の奴らが入れ知恵しているのでしょう。女性の国会議員に「なんで世界一でなきゃいけないんですか?」と聞かれたので、「世界一になることで、夢をあたえることが出来ます」と答えると、「廃止」を言い渡されてしまいました。

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この事が大きな事件として報道されました。
ネットでも議論の的になりました。

そもそも、「世界一のスーパー鍵盤楽器を作る」という目的自体が無意味なんじゃないかとか、
何故、ピアノ担当のN社が抜けたのにプロジェクト自体を見直さないのかとか、
日本製のシンセサイザーなら、20万円で買えるのに、1200万円も税金を投じるのはおかしいとか
音楽を作るのに、ドイツ製にこだわる必要はないのではとか
ピアノ製作の経験のないF社だけで、「世界一」を実現できないのではないかとか
同じ予算で、全国の音楽大学に日本製の20万円のシンセを60台配備したほうが、若い音楽家の育成に役立つのではとか
中には、音楽研究所の人がN社やF社に仕事を発注するために随意契約を結んだのだとか
そもそもN社のピアノ部分は性能的にもコスト的にも失敗してたんじゃないかとか
色々言われて、痛くもない腹を探られたりしました。

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翌日、教育文化省のお役人と音楽研究所の人は対策を考えました。
色々な人から、色々な大臣に働きかけてもらって、何とか逆転を狙います。

ドイツの有名な音楽家や、音楽大学の教授5人を壇上に上げて、色々プレッシャーかけてもらったりもしました。
「音楽や芸術の話に、短期的な採算とか、無駄とかいう発想はそぐわない」
「音楽の専門化でもない、仕訳け人がたった1時間で判断できるのか?」
「ドイツには資源が無いから、音楽や芸術分野で立国していかなければいけない。
 M主党は、音楽芸術分野を促進するのが方針ではなかったのか??」
「音楽教育の現場に対する予算の削減や成果主義の導入はおかしいだろ」

遂には総理大臣が「私も音楽大学出身者ですから、音楽の発展が大いに重要だと思ってますよ~ん。スーパー鍵盤楽器プロジェクトももう一度政治判断しないといけないですね」なんて言い出すしまつです。

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果たして、教育文化省のお役人や音楽研究所の人が思っている通り、
「音楽や音楽家をサポートすることは大切ですよね」という意見にみんなをうなづかせることで、
ならば、
「税金で国産楽器を開発することは一見非効率や失敗しそうで、税金の無駄遣いに見えてもとめてはいけないことですね」という議論のすり替えは成功するのでしょうか??







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【2009/11/28 02:08】 | 政治
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